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派遣社員から臨床工学技士になった人の日記です。

高専卒が思う高専のメリットとデメリット

今回は私がかつて通っていた高専について書こうと思う。

 

個人的には小さい頃から技術系の就職を考えている。

ロボコンなどやってみたいことがあると言う人には

最適の選択と考えています。

  

私はいつ知ったのか?というと中学3年の時です。

友達と一緒に見学することをきっかけに高専を知りました。

それまでは「コウセン」と言ったら、こういうのが浮かんでました。

 

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某ウルトラのイメージ。まぁ…そのぐらい何も知らなかったわけです。

 

そもそも高専って何?

文部科学省のページに詳しく書かれています。技術者を養成する学校です。

高等専門学校は実践的・創造的技術者を養成することを目的とした高等教育機関です。全国に国公私立合わせて57校あり、全体で約6万人の学生が学んでいます。 

 

高等専門学校(高専)について:文部科学省

 

高等教育機関なので区分としては大学と同じです。

15歳で進学した時点で「学生」でした。

「生徒会」じゃない。「学生会」なんです。

それまではずっと生徒と呼ばれていたので当時は違和感ありました。

すぐ慣れましたけどね。

 

高専は5年間勉強します

期間のイメージとしては「高校+短大」だと思ってください。

通っている本人にとっては当然のことなのですが、

意外とこれを知らない人が多いんですよね。

高専って4年だよね?って結構聞かれます。

 

5年間同じクラスメートです

学科を変えたり、留年したりしない限り、15歳から20歳まで同じです。

ただ、最近ではこの制度のない高専もあるみたいです。

最初は普通高校と同じように1組、2組…の編成で、

途中から学科ごとに変えるんだとか。時代の流れなんでしょうか。

 

私としては古い考え派です。

学生で5年間共に頑張るというのは滅多にないことだから。

一個人が書いたところでどうしようもないのですが(笑)

 

1年目から専門科目が多めです

私は機械工学科で入学しました。

1年目(つまり15歳の時)でこれだけやっていました。

 

 ・エンジンの分解・組み立て、

 ・製図(手書き、CAD両方)、

 ・工作機械の実習(旋盤加工、CNCやフライスなどなど)

 ・鋳造(溶けた鉄を型に流して形を作ることです)

 

うろ覚えで書いているので、実際にはもっと多くのことをやっています。

それだけ学生時代に経験を積めるということです。

 

就職活動はかなり楽(らしい)です

高専卒での就職活動は推薦での面接1回でほとんど終わります。

しかも高確率で内定をもらえていました。

同級生は就職活動は1ケ月くらいで終わっていました。

少なくとも3社くらいで終わってましたね。

 

私は高専→大学に進学してから、高専卒の人が就職した職場を受けましたが

少なくとも1社で2,3回は面接しました。(ちなみに祈られました)

就職活動の労力を減らしたいのであれば間違いなく高専です。

 

工学に関心が持てないと非常に辛いです

いいことを言ってきたので、マイナスなことも書いてみよう(笑) 

上にも書きましたが、専門科目の授業量は多いです。

なので専門に興味がなく進学した場合は苦しい学校になってしまうと思います。

 

私もかつて苦しい高専生活を体験した1人です。

中学時代の先生からも警告されたのですが

当時の自分はせっかく難しい学校に入ったんだからやってみよう。

就職率も高いしね~。という考えで入学したんですよね。

その結果、全然ついていけませんでした。 

 

途中で技術に興味を持てたからこそ、成績を上げ、

留年することなく卒業したのですが

興味を持つきっかけがなかったら退学していましたね。

(実際、私のいた学科で退学した同級生は5人いました) 

 

進級のラインは厳しいです

合格点はどの科目も60点です。

そして落としていい単位は1年目から1個もありません。

落としても進級は出来ますが、あくまで仮進級でした。

 

仮進級した場合は落としてしまった科目をその年中に合格しないと

留年になっていました。

 

高校は赤点が30点くらいと聞いています。

こんなに低いのか!と当時はうらやましかったことを覚えています(笑)

 

とりあえずやってみる。ダメならダメな時

私の場合は極端だとは思いますが

興味を持てる持てないで環境は大分変わります。 

 

興味を持つためにはどうすればいいのか?とにかく触れましょう。

何も動かずとも面白そうと思う機会は確かにありますが、

触れることによって関心を持つということも多々ありますので。

 

それでもダメなら…やりたい進路を変えて言った方がいいでしょう。

やはり、興味を持って学べる。面白い。

これが1番だと思います。