先日、派遣エンジニアをやっている私にとって中々興味深いニュースを見ました。それは長崎県にあるテーマパーク、ハウステンボスの「派遣切り」です。派遣切りという言葉は学生だった時にリーマンショック関連で聞いたことがあったけど、またこの話を聞くとは。
記事によると派遣切りが発生した理由は、新型コロナウイルスの影響による営業縮小のようです。施設の利用を限定しているため仕事が大幅に減り、派遣社員の仕事の場がない。だから派遣打ち切りとなったと書かれています。
そして締めでは旅行業界や宿泊業、国内工場の操業が止まった自動車業界など、これから他の業界でも派遣切りが始まってしまうかもしれないとも書かれていました。
…とここまで読んで、以下1人の派遣さんとしての感想。
まず、派遣社員が一度に数十人の契約終了というのは中々規模の大きい終了です。また、電話を受けたその日に派遣終了というのにも驚きです。
派遣終了って特に理由がなければ1ヶ月以上の期間を設けますからね。雇用する側も大変だというのが予想できます。
一方で派遣契約終了については大きく取り上げすぎとも思っています。
ここで出てきている派遣切りの定義は「企業の都合で契約を途中で打ち切ること」とありますが、派遣は元々そういうものという認識です。
企業の都合で所属し、企業の都合で去る。それが派遣社員だと思ってます。
どんな形かどんな規模かというのは置いておいて、こういった派遣終了話はよくあることです。記事を見る限りはハウステンボスの派遣さんに非はありません。そのため、私はこの派遣契約終了は単純に役目を終えただけである認識です。打ちきりという形の派遣終了ということで補償もあるようですしね。
少し話はずれてしまいますが、派遣社員を雇用する側の人もずっと働けるわけではないです。トヨタの社長も終身雇用が難しいという発言をされましたし*1、味の素のように経営黒字の会社でも組織の活性化を目的として早期退職者を募集しています。*2
何が言いたいかと言うと今後「正社員切り」(あえて派遣切りっぽくする)もあるんじゃないの?と言うことです。この記事は派遣社員のみを挙げていますが、どの雇用形態でも○○切りはあり得ると考えています。優先的に切られるのは派遣社員ではあるとは思いますが、それでも厳しいときは雇う側の正社員も切られていくでしょう。
つい他人事のようなことも書いてしまいましたが、こんな状況です。今後、私自身も急な派遣終了はありうると思います。だからこそ、派遣先から必要とされている期間でのスキル習得や状況整理は大事だと改めて実感しました。いつでも次にいける準備をしなければいけないですね。