令和6年8月25日に受験した第15回透析技能2級検定に合格しました。
この試験の振り返りと私が実際に行った勉強方法について書いていこうと思います。
自己紹介
某総合病院に勤務している新卒2年目(社会人としては10年目)の臨床工学技士です。
入職以来、透析室で1年半勤務しています。
どんな試験?
透析技能検定は実際の透析業務遂行能力を客観的に評価する試験です。
1級と2級がありますが、今回私が受験した2級は「維持透析における初歩的な業務を遂行できる技能」を検定する試験です。
なぜ受験したのか?
最大の理由は受験資格です。
透析技能2級検定の受験資格は「看護師・准看護師・臨床工学技士のいずれかの資格を持ち、透析業務に1年以上勤務した者」とあります。
これは逆を言えば透析業務に1年以上勤務した看護師・准看護師・臨床工学技士はこの試験で設定されている初歩的なレベルの知識は習得するのがあるべき姿という風にも考えられるからです。
私がこの資格を知ったときは臨床工学技士として1年目が終了したばかりの時でした。なので自分の知識や業務遂行能力をしっかりと1年目相当に合わせていきたい。そういう思いがありこの試験を受けることを決意しました。
試験内容について
筆記試験(90分70問)とバーチャル技能試験(75分23問)があります。
筆記試験はマークシート形式で問題用紙に書かれている5つの選択肢から正しいものを選びます。国家試験の回答方法を想像してもらえばよいかと思います。
バーチャル技能試験もマークシート形式の回答になります。筆記試験と異なる点は問題の出し方でスクリーンに映し出された映像を使用します。
回答方法は3種類で①5つの映像から正しいものを選ぶ。②2つの映像から正しいものを選ぶ、③映像で映し出された内容を○×で選ぶ。がありました。
試験場所について
東京のみです。私は関東在住なので問題なく受験できましたが、別地方に住んでいる人にとってはこれが一番の問題かもしれません…。
使用したツール、本について
第14回透析技能2級検定試験問題解説集(PDF)
昨年の問題の解説集です。書籍として売ってはおらず、試験申し込み後に透析技能検定試験制度協議会から来る案内メール経由でのみ購入することが可能です。国家試験の問題解説集と同様、設問に対する詳しい解説と参考となる書籍、ガイドラインが書かれています。
透析技能2級検定予想問題集2024
実際に透析技能2級検定を受験した人の意見・情報を基に作成されている予想問題集です。
Anki
ME2種の試験勉強時にも使ったフラッシュカードのアプリです。
勉強方法
まずは何も見ずに第14回透析技能2級検定試験問題解説集の問題を解きます。
一通り解いて既に理解しているものや簡単と認識したものは今後の勉強から外していました。そして残った問題は解説や設問の基となっている書籍・ガイドラインを読み、知識を深めていきました。その際に覚えておいた方がよいと思った項目についてはAnkiに落とし込み何度も繰り返し思い出すようにしていました。
一通り行った後、透析技能2級検定予想問題集に取り組みました。使い方は第14回透析技能2級検定試験問題解説集と同じです。ただし、こちらは参考文献はあまり書かれていないため解説の内容を覚えることを中心に理解するようにしていました。
振り返り
日常業務で覚えていることと、過去問を上手く利用する事で十分合格出来ると思いました。特にバーチャル技能試験については透析技能2級検定予想問題集に書かれているものに近い問題が大半だった印象で、かなり助かりました。
次は透析技術認定士や認定血液浄化臨床工学技士に向けて勉強していこうかなと思います。まだまだ頑張ります。