読もうと思った理由
久しぶりに本の感想でも書いてみよう。
この本をなぜ読もうと思ったのか?といえば内容紹介に書かれていたことがまさにその通りであると思ったからです。
どれだけマジメに努力して働いていても、
会社組織でうまく立ち回る方法を知らなければ
理不尽な目に遭って、あなたが責任を取らされる!
著者の尾藤さんと派遣社員の私では理不尽のレベルは全然違うと思いますが、それでも理不尽な経験は何度も体験しています。例えばこんなことが派遣先でありました。
- 見に覚えのないことを私がやったことにされ、責任を取らされる
- 上司の指示通りに行った作業だが、上位者から文句が出た途端実際に行動した私のせいにされる
- 無理なスケジュールで上司が取って来た仕事になんとか間に合わせようと取り組んだが、納期が遅れたら私のせいにされる
- 私だけあたりがキツい(「こいつ」呼ばれ、指をさされ、馬鹿にされる…)
そんなの気にする必要ないよ、と言われても嫌がらせというのはどんどん続いていきます。クレームでの契約終了前のあたりは精神的に疲れていましたね。同じ自動車メーカーに派遣社員として戻りますが、同じことは繰り返したくない。そのために少しでもノウハウを得れれば…と思い購入しました。
本の内容
「会社の理不尽に巻き込まれず、上司にそこそこ気に入られる 35のルール」をまとめています。本の中では仕事で大成功を収めたい人にあまり魅力的に感じない内容ですよと書かれていますが、個人的には社会人で生きていくために十分使えるルールだと思いました。
後は理不尽上司というのはどういうことを考えているのか?というのを理解するのにも良い本だと思いましたね。どのルールも参考になりましたが、その中でも特に参考になったルールはこれですね。
ルールその13「酒は飲まないに越したことはない」
たとえば「慰労会」の目的は何か。間違っても、社員を本当に慰労する場と考えてはいけません。慰労会とは上司が自らの威厳や存在を示し、再確認する場です。
上司は部下たちの様子を見ながら、
「こいつは忠誠心がないから異動」
「こいつは降格。給料も下げてやる」
「こいつは見どころがあるから昇進させよう」
など、さまざまな思惑を巡らせています。
う〜む。まずいぞ。慰労の場だと思ってたぞ。
本の中では会社の慰労会で起きた出来事「ブランデーグラス事件」が紹介されていますが、無礼講という言葉を正直に受け取るとこんなこともあり得るのか…と衝撃を受けました。私も慎重に対応しなければいけないです。肝に銘じます。
懇親会の席を断るというのは立場上中々厳しいのですが、お酒を飲まないというのは簡単に出来ます。今後の会社の懇親会はノンアルコールでやっていきましょう。
他にもリスクのかわし方や関係者のご機嫌取りについて詳しく書かれており、大変参考になりました。一度読んだだけですので、これから何度か読み込んで自分の知識にしていきます!