これからエンジニアになろうという未経験の人の中には「チャンスさえもらえれば誰よりもスキル習得に励みます!」という人がいますが、プログラミングのスキル習得のチャンスなんて業務以外でもいくらでも転がってますよ。それやってない時点で入社後にもどうせやらないというのがわかってしまいます。
— 米村歩@日本一残業の少ないIT企業社長 (@yonemura2006) 2020年8月31日
私は機械系エンジニアなのでIT系エンジニアとは少し違うというのが前提になりますが、この考えは正にその通りだと思います。勉強の機会というのは作るべきだと考えています。
あくまで私の認識になってしまいますが、未経験でエンジニアになると決めた人って、今まで工学以外の勉強をしてきた方がほとんどなんですよね。私の周りだと文系出身の方が多いイメージ。学生時代に理系科目の勉強をメインとしていないからこそ、知識習得のための勉強を時間をかけてやる訳です。
大体の方は会社の勤務時間帯でも情報系の基礎資格の勉強をしたりと熱心な方なのですが、一部の未経験の人で与えられるのを待つ人は確かにいます。会社が手取り足取り教えるものであるのが当たり前という考えという方です。
確かに会社の研修だけでもスキルはつくことはつくのですが、それだとあくまで会社が必要としている部分のみのスキルになってしまいます。会社が求めているものってある分野の本当に一部分になるので、別部署に異動や他社に転職しようとしても、全然通用しません。
なので日頃からの自己研鑽や取りに行く姿勢というのも大事になります。それこそ、関連分野の書籍を買って読み込むというのでも全然あり。それだけでも大分勉強することが出来ます。
手前味噌になりますが、かつてCAE解析の仕事をしていた時は勉強をしたおかげで「CAD内の解析ツール」と「CAE部門が使う解析ツール」の計算手法の違いについて知ることが出来ました。(端折って言うと線形解析と非線形解析のことです)。
前の会社はどちらも同じ数式を用いて計算をしているという認識をしていましたが、実際には大間違い。もし、会社から教えられたことしか習得していなければ私は設計者に対して自分の部署の仕事理由を伝えることが出来なかったでしょう。
今の派遣先でも仕事をする上で必要な作業や派遣先独自のルールについては教えてくれますが、根となる部分についてはレクチャーはありません。より深く今の仕事を理解するためにも、休みを利用して技術書を読む所から知識習得を進めているところです。